「キャッシュとダウンロード」に対する突っ込み
確かにここで使われた「ダウンロード」という言葉は、PCを利用するうえでの一般常識としてのダウンロードとは異なった意味で使われているが、私としては川瀬氏の発言は無知から出たものではないと考えるし、それに疑問を呈す津田氏の発言も当然のことのように思う。
なんにせよ、こうした討論が表に上がってくるということは、委員会内においての議論が活発な証拠であり、けっして悪いことではなく、単純に反発するにはあたらないだろう。
それは、ない。
まず第一の問題として、「キャッシュの為のダウンロード」と「私的利用の為のダウンロード」は技術的に同じものだ。
例えばキャッシュサーバはファイルをキャッシュするためにあるが、やっていることはやはり「ダウンロード」である。
どう頑張ろうと、「ダウンロード」の定義を作る上で「キャッシュの為のダウンロード」が少なからず含まれることになるだろう。
もっとも、赤木氏は技術面について指摘していないので、その辺は私とは別の考えがあるのだろう。 最大の問題は次である。
第二の問題として、「キャッシュのローカルコピーは止め様が無い」ということだ。
キャッシュだろうとそうでなかろうと、ローカルコンピュータ上にあるのは「複製されたコンテンツ」である。
例えばTemporary Internet FilesフォルダからMy Documentsフォルダにファイルをコピーされれば、キャッシュは恒久的な物となってしまう。 これはもうキャッシュとはいえないだろう。
だが、これは当人のコンピュータにあるファイルを当人のコンピュータ内でコピーしているだけであり、やっていることは至極単純かつ合法的なものである。
「ダウンロードの違法化」というのは、理論的に突き詰めれば突き詰めるほど矛盾だらけになるのだ。